お知らせ

2020.9.15

【切っても切れない月とウサギの秘密の関係】御菓子所高木コラム2020年9月号

※2022年8月17日に加筆しております。

 

いつも御菓子所高木オンラインショップをご愛顧いただきましてありがとうございます。

敬老の日・おはぎが定番の秋のお彼岸に加えて、2022年9月10日㈯は十五夜のお月見ですね。

 

お月見と言えば一番有名な歌にこんなものがあります。「うーさぎ、うさぎ なに見て跳ねる?十五夜お月様見て跳ーねーる」さて、どうして月に兎がいると信じられているのでしょう?これは次のような仏教説話に由来しています。

 

【山中で行き倒れている老人を見つけた猿・狐・兎はそれぞれ彼の為に食料を調達してこようとします。猿と狐は食料を見つける事ができましたが、兎は何も見つけられません。そこで、自分自身を食料として捧げようと火の中に飛び込んだのです。するとそれを見て感動した老人は帝釈天である本当の姿を表して、兎のとった行動を讃えるために月へと昇らせたのです。】

 

 

また、海外では月の模様を兎以外に見立てる国がある事をご存知の方も多いかと思います。例えばカニやライオンといった動物や、女性の顔や男性の姿といった人間などが挙げられます。では逆に、日本と同様に兎に見立てる国はどこがあるでしょうか?

 

韓国では日本と同様に餅つきをする兎の姿が、中国では臼で薬を作っている姿に見立てられています。この2つの国はご近所ですのでなんとなく予想できたかもしれません。

 

ところが、意外なことにメキシコでも月の模様を兎に見立てているそうです。南米には月と兎にまつわる言い伝えがいくつか残されていますが、その中に先ほども紹介した説話とよく似た話があります。この話の中では【ケツァルコアトル神が人の姿に身を変えて旅をしている最中、疲れと飢えで倒れてしまいます。そこに通りかかった兎が自身を食べてもらう事を提案するのですが、その姿に感動した神様が月に兎の姿をうつした】と言われています。

 

 

では、兎が餅つきをしているという部分はどこから来たのでしょうか?先ほども申し上げた通り、元々中国では「月では兎が臼で薬を作っている」と言われてました。この話が日本に伝わった際に満月を意味する望月(もちづき)という言葉から転じて「月で兎が餅をついている」と言われるようになったそうです。お月見というと想像する月とうさぎの光景はこの様な由来があったのですね。

 

今回は 月と兎の関係から、地球の裏側でも日本とよく似た言い伝えが残っているという意外な事実までご紹介させていただきました。ご家族でお月見をなさる際に、このようなエピソードも交えて楽しんでいただけるとより一層お月見が興味深いものになるかもしれません。

 

本日ご紹介したお月見にピッタリのお菓子は残念ながらオンラインショップではお取り扱いがございません。ですが、広島県内各店舗ではお月見団子などお月見には欠かせないお菓子を各種ご用意しております。ぜひこちらも併せてご覧下さい。

【9月10日はお月見!お月見関連のお菓子のご紹介】はこちら

 

また、昨年は十五夜・十三夜・十日夜3種類のお月見について取り上げました。その記事は是非こちらからご覧ください。

【十五夜、十三夜、十日夜って?お月見のいろは教えます】はこちら

 

さて、9月からは「鶴亀もなか 栗あん」を筆頭に秋のお菓子の取扱いも始まって参ります。オンラインショップならびに店頭にて皆様のご来店をお待ちしております。

 
 

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