2022.1.18
今読まれています!【半世紀近くのご縁 柚木沙弥郎さんと御菓子所高木】コラム2021年12月号

いつも御菓子所高木オンラインショップをご愛顧いただきましてありがとうございます。
皆さんは柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)さんという染色家をご存知でしょうか?
自由でのびやか かつ大胆な色使いの作風は染色作品だけでなく、版画や絵画・絵本など多岐に及んでおり、来年2022年には100歳を迎える今でも精力的に創作活動を続けていらっしゃいます。
東京都立川市のPLAY! MUSEUMにて「柚木沙弥郎 life・LIFE」展が2021年11月20日㈯~2022年1月30日㈰の会期で開催されたり、11月20日発売の別冊太陽では「柚木沙弥郎 つくること、生きること」の特集が発刊されたりと今注目のアーティストのひとりです。
実は御菓子所高木は40数年前より柚木沙弥郎さんに商品パッケージデザインを手掛けていただいておりました。今回はそんな柚木沙弥郎さんと御菓子所高木のこれまでの歩みをご紹介したいと思います。
◆季節商品 ※2022年の取扱いは終了しております。
干支菓 -寅の春-…2022年の干支である寅を柚木さんらしくユーモラスと共に表現していただきました。何とも言えない表情をした密林の王者が非常にかわいらしい一品です。
和三ふやき「福」…その名の通り、福を呼び込んでくれそうな華やかでおめでたいデザインに仕上げていただきました。
新春棹菓子 蓬莱山…蓬莱山とは中国や日本の言い伝えにある「不老不死の仙人が住む神山」とされています。そんな神山にふさわしく、力強さあふれるデザインになっております。
◆通年商品(主要な物)
カステラ各種…南蛮菓子のカステラらしく、パイプを吹かしているのはポルトガル人でしょうか。やさしい目をして犬を連れている姿を見るとこちらまで笑顔になってしまう、かわいらしい作風のパッケージとなっております。
和風クッキー(箱)…白丸・黒丸・松葉の3種ある内、松葉クッキーからモチーフを取った松の枝は堂々とした佇まいが題字と相まってすっきりとしていながら雰囲気のあるデザインに仕上がっております。
和風クッキー・吹き寄せ(缶)…銀煤竹色の和風クッキー缶には薄紫色で、薄紫色のふきよせ缶には銀煤竹色で描かれたのは大きく羽を広げて空を飛ぶ3羽の鶴。優しい色使いながら力強く描かれたデザインはインパクトがあります。
慶事包装紙…先ほどの和風クッキー・吹き寄せの缶と同じ鶴がモチーフとなっています。お慶び事にふさわしく、優雅でやさしい雰囲気のデザインに仕上げていただきました。
安芸のころも掛け紙…広島と言えば宮島・厳島神社で有名です。大鳥居に鹿、紅葉といった宮島を象徴するモチーフを目いっぱい並べてくださいました。同様のデザインは色違いのものが、安芸のころも各種・銘菓詰合せSMLの外箱にも使用されています。
◆これまでに手掛けていただいた作品
今年の干支は寅ですが、そのほかの十二支もデザインしていただいております。その一部のご紹介です。
歌会始の儀で用いられる御題にちなんだ棹菓子のパッケージデザインを毎年依頼しておりました。
※年頭に宮中で行われる「歌会始の儀」では、毎年御題として事前に指定された漢字一字が入る和歌を披露する。
※現在では御題にちなんだ棹菓子の代わりに上生菓子を毎年ご用意しております。2022年の御題は「窓」ということで練切製の上生菓子「窓開く」のお取り扱いを予定しております。
さらに、取引先様等にお送りする年賀状のデザインも数年ほど前まで同様にお願いしておりました。年始に届くと元気が出るようなデザインから、ふんわり優しいデザインまで様々です。
そもそもこのご縁のきっかけとなったのはなんだったのでしょう?実は創業者より継いで戦後に御菓子所高木を再開させた神谷明雄が民藝のファンだったのです。そこで1970年代ごろからデザインを柚木沙弥郎さんに依頼するようになり、今に至ります。
柚木沙弥郎さんのデザインを用いた商品の中で、現在お取扱いのあるものをまとめたカテゴリ【柚木沙弥郎氏デザイン商品】をこの度公開致しました。個性に溢れ、力強くもありかわいらしい。そんな柚木さんの世界に浸ってみてはいかがでしょう?
オンラインショップならびに店頭にて皆様のご来店をお待ちしております。
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