お知らせ

2021.7.13

銘菓探訪vol.1【ひろしま檸の菓 誕生秘話】

 いつも御菓子所高木オンラインショップをご愛顧いただきましてありがとうございます。

  

皆さん【ひろしま檸の菓】はお召し上がりになったことはございますか?

 【ひろしま檸の菓】はいわゆるレモンケーキと異なり、もっちりとした食感と生地の中にレモン餡を入れている事が大きな特徴のお菓子です。2013年の販売開始以来、御菓子所高木のお菓子の中で「広島らしさのある新定番」という評価をいただいている【ひろしま檸の菓】が一体どのような思いから生まれた商品なのかご紹介したいと思います。

 

 

◆商品コンセプト

【ひろしま檸の菓】を開発するにあたって、私たちが最も重要な軸に設定したことが2つありました。それが、≪若者に受け入れられる新しい和菓子≫と≪特別な人に贈る手土産菓子≫の開発です。

 

当時から和菓子業界全体として、若者の和菓子離れが課題でした。若い人に受け入れられるために、和菓子になじみがなくても食べやすい和洋折衷のお菓子を開発する事となりました。日本のお菓子文化というのは海外から伝わってきた文化と日本古来の文化とをうまく混ぜ合わせて成長してきました。それと同様の事が、この【ひろしま檸の菓】の開発段階でも行われていったのです。

 

また、もともと御菓子所高木では百貨店を中心に店舗をかまえ、ギフトやお手土産といった需要にお応えしてまいりました。そのような背景から、「職場などへの簡素なお土産」のためのお菓子作りではなく「特別な人へ渡したい贈り物」として品質にこだわる事も方針づけられました。

 

 

◆商品開発

この2つのコンセプトを実現するために御菓子所高木が出した答えが、≪ケーキ+あんこの組合せ≫と≪もっちりかつ歯切れのよい独自の食感≫でした。

 

和菓子には「あんこ」が欠かせないものです。御菓子所高木では豆を炊く段階から自社で行っており、それほど「あんこ」を大事に考えております。そこで【ひろしま檸の菓】に使用している餡についても、あんこが苦手な方でも食べやすいよう白あんにレモン特有の甘みと酸味のバランスを加えて特別に調整して仕上げました。

また、どうしてもフィナンシェなど日持ちのするケーキはもそもそした食感になりがちです。そこで生地に加える事となったのが和の素材「もち粉」でした。もち粉と小麦粉の絶妙なバランスのおかげで、もっちりとした食感と歯切れの良さを実現することができました。

 

このように、こだわりぬいたあんこと生地をどちらも和洋折衷のテイストで仕上げる事で≪若者に受け入れられる新しい和菓子の開発≫と≪特別な人に贈る手土産菓子の開発≫というコンセプトを実現したのです。

 

 

◆まとめ

おかげさまで【ひろしま檸の菓】は販売以来、お客様に大変ご好評いただいております。近年では首都圏の百貨店やこだわりのスーパーでの催事、全国の生協でも取り扱いをいただく機会も多くなってまいりました。中でも3個入のパッケージは大変好評で、結び目をキュッと結ぶとレモンの実と葉のように見えるデザインと、片手に収まるサイズ感が女性からのご支持をいただいております。

 

レモンケーキでありながら和菓子の要素として『あんこ』と『もち粉』を使う。この2点によって【ひろしま檸の菓】は独特の食感とこだわりの品質を実現し、数あるレモンケーキの中でオンリーワンの特徴をもつお菓子としてご愛顧いただいてきました。これからも品質に妥協することなく、気持ちを込めておいしいお菓子を作り続けてまいります。

 

今後とも【ひろしま檸の菓】をどうぞよろしくお願い致します。オンラインショップならびに店頭にて皆様のご来店をお待ちしております。

 

 

 
 
 
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