2022.11.15
【丁寧解説!!御歳暮のマナーのご紹介】御菓子所高木コラム2022年11月号
いつも御菓子所高木オンラインショップをご愛顧いただきましてありがとうございます。
早いもので2022年も残すところ2ヶ月を切りました。1年間のお礼を伝えるお歳暮シーズンが到来しています。
近年仕事関係の相手にお歳暮を贈る方が少なくなっている一方で、遠く離れて暮らす家族や友人にお歳暮を贈る方が増えています。一見堅苦しい感のあるお歳暮文化も親しい方へのありがとうを伝えるプレゼントだと考えるとそこまで難しく考える必要がないのかもしれません。とはいえ親しき中にも礼儀ありとも申します。肩の力を抜きつつも相手を不快に思わせない素敵な年末の贈り物を贈るお手伝いをできればと、今回のコラムでは改めて御歳暮についてのマナーをご紹介致します。
・御歳暮の起源とは?
先祖の霊を迎える「御霊祭」で用いられるお供え物を両親や親族に贈る風習が起源となっています。新年に向けてのお供え物だったので、餅など年越しに欠かせない食材やお神酒のつまみとして重宝される珍味類を筆頭に日持ちをするものが定番だったようです。江戸時代になると商人の文化としての意味合いが強くなり、長屋の大家さんなどへ「日頃の感謝を込めた品を贈る」という現代に近い文化へと形を変えたようです。
・御歳暮を贈るタイミングとは?
年々御歳暮の受付開始期間は早まってきております。ですが元来御歳暮は12月13日から20日までの間に贈るものとされています。したがって、遅くとも年越しの準備で忙しくなる12月25日頃までに届くことが理想とされています。つい「12月に入ってから準備しよう」と思っているとギリギリになってバタバタしてしまう事が往々にしてございます。ですので、11月中に日付指定をかけて送る手配だけしておくと安心です◎
・御歳暮を贈る相手とは?
冒頭でもご紹介した通り、これまでは会社の上司や取引先に贈るものだとされてきました。しかし、最近では親しい友人や知人・親族などに贈るケースも増えています。基本は「お世話になった方へ1年の感謝」を示す贈り物ですから、感謝を伝えたい相手に贈るのが唯一のルールといえるかもしれません。ただし、基本的には御歳暮を一度だけ贈ってその後は贈らないというのは失礼にあたります。特に目上の方に対しては、一度贈った方には毎年贈るべきという原則をふまえて贈る相手を検討しましょう。
・御歳暮の品を選ぶポイントとは?
一般的に3000円~5000円の品が相場とされています。
定番の品としては、お酒・お菓子・お肉やお魚などがあります。例年であればお正月の食卓を彩り、年末年始の集まりで重宝されるものが好まれるようです。ただし、少しずつ新型コロナの感染者も増えつつある今の状況を考慮して大勢親戚が集まらないご家庭もあろうかと思います。そういった方には食べきれない程の量の品物を送るとかえって迷惑ですから、相手の好みや家族構成に加えて今年の親族行事の予定なども考慮して贈りましょう。
・御歳暮を贈る時に気を付ける事は?
御歳暮を贈る際には「お歳暮」または「御歳暮」と書かれた熨斗紙(のしがみ)を掛けましょう。また、贈る品物が生鮮食品の場合などは相手が在宅しているタイミングをあらかじめ聞いておく事も必要です。
・御歳暮をもらったら…
御歳暮を受け取った場合は「心遣いに対する感謝」と「御歳暮が無事に届いたことを知らせる」という2つの意味を込めて御礼状を出すのがマナーとなっています。基本的には返礼をする必要はないのですが、貰ったままだと気がとがめる相手や送り主が同僚や友人といった場合には、同じくらいの金額のものを「御礼」や「御歳暮」としてお返しすることもあります。
御歳暮という習慣は、自分が大切に思っている人に感謝を伝えるという意味ではとても重要な習慣です。ぜひこれを機会に、心のこもった贈り物を贈ってみてはいかがでしょうか。
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