お知らせ

2022.4.12

【つよく たかく はねろ 鯉のぼりの歴史と由来】御菓子所高木コラム2022年4月号

いつも御菓子所高木オンラインショップをご愛顧いただきましてありがとうございます。

※画像の生菓子は2022年のお取扱いを予定しておりません。

日向にでると暑いと感じる日も増えてきて、初夏が近づいてきております。オンラインショップでもゼリーなど涼しげなお菓子のお取扱いが少しずつ始まっております。

 

さて、来月5月の行事と言えばやはり端午の節句(こどもの日)です。今回は「男の子の初節句」と端午の節句に欠かせない「鯉のぼり」についてご紹介致します。昨年は初節句のマナーと端午の節句にまつわるものの由来について幅広く取り上げました。そちらも気になる方はぜひこちらのサムネイルからご覧ください。

  

 

◆初節句を祝う際のマナー

□お祝いを贈る際に気を付けたい事

お祝いの品やお金には、紅白のしに表書きを「初節句御祝」として贈りましょう。また、4月生まれの男の子など生まれてから初節句までの間隔が短い場合は1年遅らせて初節句を祝う場合もあります。こちらも親族間で事前の確認をしておきましょう。

 

□お祝いの相場

・祖父母の場合

諸説ありますが、家系存続との関係性が深い五月人形は父方の実家が用意するべきという地域もあれば、雛人形と同じく母方の実家で準備するべきという地域もあるそうです。地域だけでなく家庭によっても異なるのでどちらが準備するのか話し合って決めるのが好ましいでしょう。

また、相場については、鎧飾りや大きな鯉のぼりを贈る場合は高額になりますが、武者人形や屋内用の鯉のぼりを贈る場合はそこまで高額になりません。本格的な飾りを購入する場合は両家で折半するといったケースも増えているそうです。

 

・その他親族や友人などの場合

親族であれば5,000~10,000円程度が、友人だと3,000円~5,000円程度が相場とされています。

 

 

◆鯉のぼりの歴史と意味

□歴史

元々武家には端午の節句に幟や吹き流しを飾る風習がありました。江戸時代に入ると、商人にもこれらの文化が広まっていきます。登竜門の伝説にもある通り鯉は立身出世の象徴として人気だったようで、幟に添えられる小さな旗に鯉が描かれたものや鯉の姿を象ったものを使われ始めます。これが人気となって、大きな吹き流し状で作られた現代と同じ鯉のぼりが生まれます。ただし、鯉のぼりが生まれた当初はおおきな真鯉(黒い鯉)を1匹だけ掲げていたようです。

 

関東で生まれた鯉のぼりの文化は次第に全国へ広まっていきますが、デザインに地域差がありました。関東は金色や銀色のきれいな色を付けて華やかなものが、関西では実物の鯉に近い上品なものが好まれていたそうです。

 

明治時代から大正時代では緋鯉(赤い鯉)も加わって2匹で1対として飾られていました。「大きい真鯉はお父さん 小さい緋鯉は子ども達」とある通り当時緋鯉は子どもを象徴していたそうです。昭和の中頃からは家族観の変化もあり、緋鯉は母親に青やピンクの鯉を子ども達と見立てることとなります。

 

□鯉のぼりに込められた意味

鯉のぼりと一言でいってもいくつかのパーツに分かれます。一番上から天球⇒風車⇒吹き流し⇒鯉のぼりの順で飾られており、鯉のぼり以外にもそれぞれ意味が込められているのです。

 

・天球(回転球)

鯉のぼりのてっぺんに付いている金色の球体を天球もしくは回転球といいます。これは神様にご加護をお願いするためのものです。元々は榊や柏といった神事に使う植物や赤い布でしたが、竹で編んだ丸い籠に変わり、更にはその籠を金箔などで装飾するようになっていきます。時代を追うごとに派手になっていく事で、より神様へ願いが通じやすくなるように変化していきました。

 

・矢車

天球の下についた風車のような形のものを矢車といいます。何本かの矢が中心に向いている形は「幸せがあちこちから訪れるように」もしくは「どこから魔がきても矢で射ぬく」という意味が込められているそうです。また、矢車がくるくると回るようになっているのは、その音で神様にアピールするためとも厄除けの為だとも言われています。

 

・吹き流し

吹き流しは息子が誕生したことを神様や地域全体へ告げる意味合いがあります。5色になっているものを見かけますが、これは陰陽五行説に由来しているためです。また、太細2本の線が入っているものは子孫繁栄を願って描かれています。

 

 

前述の通り真鯉を子どもの象徴として生まれた鯉のぼりは時代を経るごとに真鯉が父親 緋鯉が子どもとなり、真鯉と緋鯉が両親 その他が子ども達を象徴するといった具合に時代を反映して変化してきました。どの時代でも同じなのは子どもを想う親の気持ちでしょう。

生まれたばかりの頃は「元気でさえあればいい」と思って過ごしていても、大きくなるにつれて欲が出てくるものです。日本古来の文化を子ども達と楽しむ為だけでなく親として初心に帰る為にも、今年の端午の節句は空をのびのびと自由に泳ぐ鯉のぼりの姿をゆっくりと眺めてみてはいかがでしょう。

 

 今年も御菓子所高木では端午の節句に欠かせないお菓子をご用意しております。下のバナーから選択していただくと各カテゴリをご覧いただけます。

 

◎端午の節句にちなんだ生菓子 (取扱期間4/195/5

 

 

◎柏餅やちまきといった季節の朝生菓子

 

 

◎お赤飯や紅白上用といったお慶びのお菓子

 

 

 初節句の祝い膳の際に限らず、季節の行事を和菓子と共にお楽しみいただければと思います。

なにかのお祝いを渡す際に添えたり、お菓子そのものをちょっとしたお手土産にしたりと様々なシーンで活躍します。オンラインショップならびに店頭にて皆様のご来店をお待ちしております。

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